女性の着物も最近は男性の着物と同様に裄が長くなってきました。女性の場合着物だけのことを考えて裄をいっぱいにお仕立てをしてしまうと、コートや羽織を後日購入した場合着物に合わせた寸法にできない場合もあることや、どちらかというと短めの方が所作をしやすいために、特に踊りに使う等の場合を除き短めを当店ではお勧めしています。短めの方が、胸元のしわも少なくなるためよろしいと思います。また身丈に関しては女物にはおはしよりがあるため、多少の長い、短かいは腰紐の位置で調節してお召しになることができますが、実際には腰紐の位置は人それぞれさまざまでその人の最適な位置があります。同じ身長、同じような体型の方で身丈が3寸(約11.3cm)違う場合もあるほどです。今までの慣習で、多くの方が身丈等は身長からの割り出しでお仕立てされている場合がほとんどですが、実際に自分に合う着物を作るには縫製する人のそばで、寸法を取ってもらうことが肝心です。